もとより、この人間的労働力の支出は、生活のために人間が主体的に自然に働きかける労働としてだけでなく、人間そのものの"あり方”としての労働でもあるからです。 物と物との関係として表れているこの社会も、その外皮を取り去れば、実は労働を通じて、同じ人と人との織なす人間模様です。いってみれば一般的価値形態はそれが凝縮されたものです。だからマルクスは、「一般的価値形態」は「労働の一般的人間的性格が労働の独自な社会的性格をなしている」と、労働に備わった固有の社会性を明らかにしています。 ついでに言えば、そうした人間的労働を人間がコントロールできないところに資本主義生産の大きな欠陥あります。 マルクス・エンゲルスが共産主義社会において、「必然から自由の国への発展」・「労働そのものが第一の生命欲求となる社会」といったのは、共産主義社会において初めて、本来の人間性を取り戻す意味としての奥深さをあらためて感じます。 福岡県 北九州市 若松区 ビジネスホテル うめかぜ組合

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